現代文の英語表現は "Japanese Language"
現代文の英語表現は"Japanese Language"です。
英語は"English"ですよね。
つまり、現代文と英語は教科としては本質的に同じなのです。
英語の試験問題は文法を聞かれることがありますが、長文読解問題であれば聞かれる内容は同じです。
※次の記事もご覧ください。
現代文と英語長文の解き方は同じ
受験において最も長い文章を読むことになるのは間違いなく現代文だと思いますが、英語にも長文問題が出てきます。
英語は母語でない方が大半なので、長文といっても現代文よりは短い文章となります。
同じ長文の読解なのだから、読解の方法(問題の解き方)の解き方は同じなのではないかと思ったあなた、そのとおり正解です。
現代文に出てくる評論文または小説文(随想含む)の解き方は、それぞれ英語の評論文や小説文の解き方に応用できます。
評論文は「相手に自分の主張を伝える」という目的で書かれますが、この相手に伝えるためのフォーマットというのは、国際的に同じフォーマットが用いられています(それが最もわかりやすいからです)。
テーマに関することでポジティブ・ネガティブ、裏表など二つの項目を対立させて、事例説明などをしながら筆者が支持する側とその理由を説明していきます。
また、小説については、近代以降の文学作品はおよそ同じ形式で書かれています。
一方、例えば皆さんは古典で源氏物語を習ったと思いますが、源氏物語は現代に書かれている小説とは異なったフォーマットで書かれています。
※源氏物語が書かれた当時は印刷機や製本機などありませんので、現在のように出版物を皆が手に取って読んでいたということはありません。誰か読み手がいて、みんなで聞いて楽しんでいたものです。こういったことも違いに影響しています。
現代の小説は主人公が設定され、主人公の視点もしくはその主人公を物語外から見ている作者の視点が固定され、物語が進んでいきます。
しかし源氏物語では視点が作中人物の中でも行ったり来たりしますし、作者の視点になったり変化を続け、視点が固定されません。
これを生徒のみなさんが理解することはなかなか難しいので、教科書などでは注釈で補足説明がされていますが、それぞれ誰の視点なのかを考えながら読むのも醍醐味の一つです。
ですが小説の形というのも徐々に整えられてきて、日本では明治期以降に書かれている作品はおおむね同じ形で書かれています。
世界を見渡せば主にラテンアメリカに見られるマジックレアリズムといった小説手法など、みなさんがあまりなじみのない書かれ方もありますが、世界的には主人公、もしくは第三者の語りによってストーリーが展開しいく形式は変わりません。
小説は登場人物の感情を追っていくことが正解のカギですが、作者は背景や時間の描写などで読者に伝えようとします。これは日本語も英語も変わりません。
ですので、国語の長文読解力を高めることは、そのまま英語の長文読解力につながります。
英語長文読解の勉強方法
母語ではない言葉で長文を理解する能力というの
はとても高いものが要求されますので、受験生もなかなか簡単に読めるものではありません。
英語の長文問題は多くの大学の入試で出題されますが、概ねMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)までの大学に”合格”するためには、実は文法問題をしっかりこなすことで対応できます。
MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)までの大学の入試問題は長文問題に見せかけた文法問題が非常に多いのです。
ですから、これらの大学を受験する人はまず英語の文法をしっかり身に着けてください。
反対に早慶以上の大学を受験する人は英語においても長文読解力が求められます。
東京大学の受験問題では要約が出題されますが、これは長文読解力を問うている最たる例です。
おそらく同じ文章を日本語で出題しても受験生のみなさんがそう簡単に要約できるものではないはずです。
英語長文で読解が必要とされる場合でも、当然そのベースは文法となりますので、まずは文法を身に着け、その間に国語の長文読解を勉強し、英語の文法をマスターした後に国語で培った読解方法を英語に適用する訓練を積むというステップで攻略できるはずです。
このブログを初めて読んだ方は以下の記事も参考にしてください。
kokugo-gendaibun.hatenablog.com