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入試問題 記述式問題の解答力と現代文読解力の関係と勉強法

記述式の解答法

入試問題において記述式が広がるのは大きな時代の流れ

2020年度から導入予定だった共通テストの国語や数学の記述式は導入見送りとなりましたが、入試問題全体の流れとして記述式は拡大の方向にあると言えます。

 

また、国公立の二次や難関私立の受験の際には記述問題対策は必須です。

 

記述式の問題は苦手意識をもっている受験生が多く、実際に得点率も低い傾向にあります。

 

ところがいざ対策を立てようと思うと、なかなか教えてくれる人がいないのです。

 

参考書や過去問の模範解答などを見ても、なぜそのようになるのか書いているものは少ないですし、模試などで要素としては同じものを書いているのに全く部分点がもらえなくて悩んでいる人もいると思います。

 

以外に思うかもしれませんが、国語以外の教科の記述問題も現代文の読解力と関連があります。

 

記述問題の解答方法とはどのようなもので、どのような勉強方法が有効なのでしょうか。

 

東大の入試問題における例え話

東大の社会ではそれぞれ世界史が600字程度、日本史が100字~200字、地理が30字~60字の記述が出題されます。

 

多くの受験生は大論述と言われる世界史の記述問題は大変で、反対に字数の少ない地理は楽な科目であると考えがちです。

 

しかしそれぞれに難しいところがあり、どちらが簡単というものではありません。

 

世界史の大論述は確かに文字数を見れば、それだけ多くの情報量を書きこまないといけないという大変さはあります。

 

一方で地理は文字数が少ないから簡単かというとそういったわけではなく、書くべきポイントを見極める力と、短い字数に集約するテクニックが要求されます。

 

使う力は若干異なりますが、難易度という点では優劣は無いでしょう。

 

記述式問題にどう対応するか

記述式問題の解答方法は5W1H(When:いつ、Where:どこで、Who:だれが、What:なにを、Why:なぜ、How:どのようにして)+具体例を一つの解答要素のセットとし、問いや制限字数に応じて出し入れすることです。

 

世界史、日本史、地理のいずれも資料を見て、そこからテーマを掴み、5W1Hの情報をインプットし、どれが何の具体例なのかを整理し、あらかじめ自分が持っている知識と照らし合わせて解答を構成することが求められます。

 

出題された資料について知らないと解けないので細かい知識を覚えましょうと誤ったことを言う人がたまにいますが、東大は歴史マニアを合格させたいわけではないので、もともと受験生が知らなそうな出来事や資料を出題し、それが高校で習った知識の中でどう体系化して説明できるかを聞いているのです。

 

当然と言えば当然なのですが、これはそのままミニチュア論文を書くということなんですよね。

 

本当の論文となれば字数が2万字や5万字、学部生の期末レポートであれば4千字程度となりますが、文章の構成は変わらないのです。

 

これを意識せずに、要素だけを羅列してしまうと、それぞれの要素が文章構造と合っていなかったりして得点がもらえません。

 

「なぜその要素をその順番で書いたのか」ということを自分で説明できなければ、高得点への道筋は見えてこないのです。

 

記述式問題の勉強法

ということであれば、まずは現代文の読解力を高め、論述というのがどのような形式で構成されているのかを身につけてから、実際に自分で記述にトライするという方法が王道です。

 

筆者が書いた文章を分析的視点を持って読解し、論述の型を覚えます。

 

現代文の読解方法については次の記事をご覧ください。

 

kokugo-gendaibun.hatenablog.com

 

テーマを書き、二項対立を作り、具体例などで説明しながら主張(答え)を述べる。

 

記述式で目指すべき解答の型はここです。

 

解答の際には字数の制限がありますので、例えば二項対立の一方が省略されたり、具体例が省略されることもあるでしょう。

 

しかしこの際に何を残すべきで何を省略すべきかは、上記の型が身についていなければ的確に判断できませんし、正確な記述はできません。

 

記述式問題を解く勉強法とは、現代文で高められた読解力を記述に応用することです。

 

現代文読解力は意外なところで他の教科にも繋がっています。