インドのデリー大学の入学試験実施が近づいています。
10の学部、86の修士課程のほか博士課程までを含めると受験生はおよそ22万人に上ると言われています。
現地の報道によれば、受験生は新型コロナウイルス感染と試験が受けられないことによる大学教育の機会損失という2重の不安に駆られています。
日本の大学入学共通テスト(旧センター試験)のようなコンピューター式のテストはインドの各地24箇所で実施されます。
修士課程を受験するある学生は「このような気候の中で2時間マスクと手袋をしながら座って試験を受けるのは非常に辛い」とこぼしています。
また公共交通機関やホテルが多くの場所では未だ閉じられていることも受験生の悩みの種です。
また、新型コロナウイルスの影響を受けた変則的な日程のため、受験希望のあった学部の試験日程に重複が出てしまい、いずれか一つを選ばないといけない学生もいるようです。
先日横浜国立大学が大学個別の学力試験を実施しないと発表したところですが、日本も現在の状況のままで入試シーズンに突入すれば、同じような課題に直面することは避けられません。