日本大学文理学部の入試の国語では漢字問題と語句の意味などの国語常識問題が出題されます。
漢字や常識問題については、それだけのために勉強をするより、多くの国語の問題を読みながら身に付けていった方が効率が良いのですが、ベースが備わっていない場合はやはり先に漢字や語句の勉強をしてしまった方が良いです。
そのため、受験生の皆さんが漢字特訓をすべきかどうか判断できるように、日本大学文理学部の国語の過去問を使って解説していきたいと思います。
日本大学文理学部 N方式1期 試験日:2020年2月1日 大問一 問一
傍線部の漢字を問う問題です。
本文中の傍線部の個所に使われる漢字と、選択肢①~④の漢字で同じものを選ぶ形式です。
a オウボウ ①オウチャク ②オウジョウ ③オウセイ ④オウシュウ
b キグ ①キチ ②キシ ③キトク ④キヒ
c テイコウ ①コウボウ ②コウバイ ③コウソウ ④コウソク
d カイム ①バイカイ ②テッカイ ③ケイカイ ④カイキン
e ボウガイ ①サワる ②サマタげる ③ハバまれる ④差しツカえ
↓解答できてから下にスクロールしてください↓
aはオウボウ=横暴となり、①のオウチャク=横着が正解になります。
bはキグ=危惧となり、③のキトク=危篤が正解になります。
cはテイコウ=抵抗となり、③のコウソウ=抗争が正解になります。
dはカイム=皆無となり、④のカイキン=皆勤が正解になります。
eはボウガイ=妨害となり、②のサマタげる=妨げるが正解になります。
どれも基本的な語句や漢字ばかりです。
正解が3問以下だった人はそもそもの本文読解に支障をきたす可能性があります。
そのため、もし3個以上正解できなかった場合は、漢字や語句の勉強をざっとしてしまった方が良いでしょう。
大学受験レベルの漢字問題は漢字検定2級と同等レベルとされています。
そのため、漢字検定2級向けの参考書や大学受験用の漢字問題集を買い、時間をかけずにサクっと終わらせてください。
下線を引いた時間をかけずにというところがポイントで、現代文の勉強において漢字が占めるウエイトは高くなく、いつまでも漢字を勉強していると本来勉強しないといけない読解に割ける時間が減ってしまいます。
また、漢字マニアになっても入試には合格できません。
そのため、短時間で漢字問題集を一周終え、後は模試の前など適宜タイミングを見て繰り返しできるようになるまで断続的に見直す方法を取ってください。
現代文の勉強はあくまで読解がメインです。
読解に入るための準備と捉えて漢字を勉強してみてください。
今回の例題で3個以上正解できている人は、ベースラインの漢字力は持っていると思いますので、これから様々な読解問題を解いていく中で、分からない漢字や語句が出てきたら必ず調べて解決するという方法で漢字力・語彙力を高めていってください。
また、入試には頻出のテーマがあります。
そのテーマに沿った語彙力を高めていくのも効率的な方法です。