大学生におすすめのプログラミングスクールが知りたい人向けの記事です。
実際にAI業界に身を置いている管理人が現場の様子を見てお教えします。
世の中ではプログラミング学習がとても広まっていて、最低限のITリテラシーとして将来必須になりそうです。
また、子供のうちから学校でも習うようになっていますので、この流れは変わるものではないでしょう。
ただ、一言でプログラミングと言っても本当にたくさんの分野や言語があり、「何を目的としてどの言語を学ぶか」が本当に大切です。
近い将来確実に盛り上がり、そして現在エンジニアが不足している領域、それは間違いなくAI業界です。
この記事では最初にAI業界について簡単に説明し、次に目的別におすすめできるプログラミングスクールをご紹介します。
これからはどんどんAIの実用化が進む
2020年、実はAI業界内部では「AIブームは終わった」と言われています。
いきなりこのような書き方をすると驚くかもしれませんが、これは言い換えると「2021年からはAIが当たり前の世の中になる」ということです。
AIの歴史を話すと長くなりますので、別の記事へ譲りたいと思いますが、近年のAIブームは「第三次AIブーム」と言われています。
ちなみに第一次AIブームは1960年代、第二次AIブームは1980年代です。
そして現在はディープラーニングという手法が開発されて始まった第三次AIブームが終わりに差し掛かっていると言われているのです。
ブームの時期というのは多くの人が注目し、新しい研究や応用した開発を繰り返す時期です。
技術がどんどん進化します。
そして技術が成熟するとどうなるでしょうか。
ビジネスサイドでは導入する際の手法が安定し、エンジニアサイドでは技術が安定し、いずれの面でも扱える場面が増えます。
こうなるとコスト的にも低価格かが進み、より多くの企業やより多くの場面でAIを導入できるようになります。
つまりみんで競争してどんどん技術を高めていくタイミングがブームと言われている時で、これからはその技術を実際に使っていくタイミングに差し掛かっているというわけです。
AI人材は不足していて高待遇が得られる
しかし現在の日本ではAIを扱うことができる人材が圧倒的に不足しています。
特に、ビジネスを理解し、いかに仕事を効率化できるか、いかに売上に貢献できるか、という実際の課題解決を推し進めることができる人材が不足しています。
それもそのはずです。
これまでは大学や企業の研究所などでAI自体の可能性を高める開発が行われてきていたので、それを現実の場面にどのように当てはめるかといったことは要求されてきませんでした。
希少な人材になれば当然企業間で取り合いになり、自社に引っ張ってくるためにオファーされる年収なども飛び抜けて高いものになります。
日本の超大手企業のAIエンジニアには月収300万で雇われている人もいますが、まだビジネスサイドでAIを使いこなせていないので、仕事はそれほどなく、ゆったりと毎日を過ごしている、なんていう例も知っています。
2種類のAI人材、文系も理系も可
先程の例で鋭い人はすでに気付いたかもしれません。
実際のビジネスや生活の場面でAIを導入するためには、いわゆるゴリゴリのエンジニア(プログラマー)がいるだけではだめなのです。
エンジニア育成は当然のこととして、AI導入のプロジェクトを全体統括し、エンジニアに指示をだせる人材も必要なのです。
AIを導入したい企業をヒアリングし、どのように、どの手法でAIを導入するのが良いかを考え、それをAIエンジニアに伝達して齟齬のないように作ってもらう、いわゆるAIプランナーと呼ばれる人材です。
AIプランナーはAI開発に必要なPythonや数学の基礎的な知識は持ちつつ、プロジェクト管理やコンサルタントのような立場でAI開発プロジェクトに貢献します。
AIエンジニアには理系しかなれないということはありませんし、実際文系からAIエンジニアになっている人もいますが、もしプログラミングや数学にアレルギー反応があるということでしたら、AIプランナーという魅力的な道もあります。
学生のうちにプログラミングスクールで基礎的な事柄を学んでおけば、社会人になってから同期を大きくリードできることは間違いありません。
さらに、日本ではAIエンジニアもAIプランナーも需要と供給のバランスが全く取れていないため、今後どんどん不足していくと言われています。
AI導入で仕事が奪われるということも現実的になってくると思いますが、AIを扱える側の人間になれば希少な人材として引き続き高待遇が待っているでしょう。
AI人材として認定される資格もG検定とE資格の2種類
AI人材として必要なスキルを持っていることを認定する資格に、日本ディープラーニング協会が行っているG検定とE資格があります。
G検定はジェネラリスト向け、E資格はエンジニア向けとされています。
AIプランナーを目指す人はG検定を、AIエンジニアを目指す人はE資格を取得すると良いです。
まだあまり持っている人もいないため、資格を持っているだけで大きく目立ちます。
どのような学習範囲なのか、まずは次の参考書を見てみてください。
徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集 | |
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多くのG検定合格者が手に取った解説書&問題集。 主に企業に対してAI教育を行っているベンチャー企業が解説に名を連ねているため、本を読み進めることでAIの理論だけでなく、それをどのように現場に応用するかが自然に身につけられると評判です。 →G検定目次はこちらから
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徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集 | |
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E資格は通読&復習必須の解説書&問題集。 E資格は控えめに行って超難関です。現役のエンジニアだからといって、少し勉強した程度では合格できません。数学の知識から、AIを扱う上でどのようなスキームで処理をすれば良いかを把握しておく必要があります。 →E資格目次はこちらから
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AIを学べるおすすめのプログラミングスクール
AI業界に身を置く立場からすると、単にAIの仕組みや技術的なコードを教えてくれるだけのスクールはあまりおすすめできません。
身につけたプログラミングスキルを現実にどう応用するかが見通せて初めて価値があります。
「プログラミングを学んだその後」を見据えたプログラムを用意しているAIスクールを紹介します。
♦︎1 自分でAIを動かしたい人向け→AI人材になるための6ヶ月長期コース【ikus.ai】
AI開発に欠かせないPythonというプログラミング言語を基礎から学び、自走できるAI人材を目指します。
現在数多くのプログラミングスクールがありますが、Pythonを学べるスクールは実は多くはありません。
このコースでは六ヶ月でPython、数学の基礎から、環境構築、AIアプリケーション開発まで一気に学べます。
また、国の制度で認められたコースとなっていて、最大70%の受講費用が助成されます。
♦︎2 オンラインでも手厚い指導を受けたい人向け→アイデミープレミアムプランで3ヶ月でAIエンジニア!
ホリエモンが出ている広告で知っているという人も多いかもしれません。
aidemyはオンラインで自分の好きな場所で学びたいという人におすすめなプログラミングスクールです。
法人向けの事業も行っている会社が提供しているコースなので、AIを学ぶだけでなく、いかに実際の場面で活用するかということに着目した教育を行っています。
就職の際にはデータサイエンティスト・AIエンジニアとして優位に立ちたい、就職後すぐにバリバリ活躍したいというはこちらのコースが良いでしょう。
知識豊富なメンターから受けるコーチングを通して将来の自分の働く姿を思い描くことも大きなモチベーションとなるでしょう。
♦︎3 データサイエンスのわかるビジネスパーソンとして活躍したい人向け→プログラミングのオンラインスクールCodeCamp
オンライン・マンツーマンの手厚い指導を提供しているCodeCampに「Pythonデータサイエンスコース」があります。
4ヶ月コースのうち前半で基礎を学び、後半では実際に開発を行います。
このコース名が「データサイエンスコース」となっているのは、AIも学びますが、AIだけに拘っていないためです。
実際のビジネスの場面では必ずしもAIを導入しなくてもPythonを使ってデータ処理をさせることで自動化できる業務がたくさんあります。
CodeCampではこういった業務自動化や効率化にも力を入れています。
そのため、AIやデータサイエンスを一通り理解し、クライアントに対して適切に提案できる営業やコンサルタントとして活躍したいと考えている人におすすめです。
プログラミングを身につけるなら絶対に在学中!
プログラミングを学ぶなら絶対に大学在学中をおすすめします。
企業に入ってから研修で習うという手段もありますが、その場合必ずしも自分の学びたい言語を学べない可能性もあります。
在学中にプログラミングスキルを身につければ入社後に同期に差をつけられるだけでなく、いち早く自分の関心に合ったプロジェクトにアサインされる可能性が高まります。
ある程度知識を持って仕事をこなした方が、現場での成長も格段に早くなります。
仕事をしながら学ぶというのは時間的にも体力的にも忍耐が必要ですので、比較的時間のある学生のうちに基礎を学んでしまえると後で楽になります。
特にAIの分野はプログラミングの中でも難しいので、なかなかキャッチアップできずに苦しんでいるエンジニアやビジネスパーソンをよく見かけます。
みなさんの卒業する頃にはもっとAIが普及していると思いますので、そのチャンスを確実に掴めるように、今のうちに前を向いて勉強しましょう!