入試において漢字問題は配点が低いけれど・・・
国語の受験対策においてよく聞かれることの一つが「漢字対策をするべきか、それとも漢字問題を捨てるべきか」です。
漢字問題はセンター試験やその他の大学個別の試験でも出題され、配点は一つ2点~3点と低めです。
漢字を苦手としている生徒は多く、配点が高くないこと、そして一生懸命漢字を勉強しても本番で出るか出ないかわからないことなどから対策をしない生徒も見られます。
僕の考えとしては、漢字問題の得点を上げるためというよりは、読解力を上げるために漢字を勉強した方がよいのではと考えています。
漢字が書けなくても読める、ということもありますが、多くの場合、漢字が書けない生徒は語彙力が低いことが多いです。
逆にこれまでの人生で読書経験が豊富な生徒は改めて漢字を勉強しなくても漢字問題で点数を稼げることが多いです。
大学入学共通テストの難易度はこれまでのセンター試験とさほど変わらないと思われますので、センター試験の過去問で漢字に苦戦する場合は、そのほかの勉強と並行して漢字を勉強してみてください。
その際参考にすべきは学校の教科書です。
漢字や語彙は文章の中に入っている流れで体験することで意味が身に付きますので、これまでの教科書を読みなおして、出てくる漢字を学習しなおしてください。
逆にそれ以上のレベルの難しい感じは、多くの受験生が正答できませんので、合否を分けるポイントにはなりにくいです。
国語を得意科目として上位に入っていく受験生が正答するものであって、必ずしもそこは合否に直結する問題ではありません。
漢字問題で満点を取る必要はありませんが、正解が半分以下の場合は、そもそも文章の読解に支障をきたしている可能性もありますので、一度振り返ってみると良いでしょう。